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紺のブログ

宗教二世、霊友会に違和感を感じるあなたへ

これは宗教2世ホットラインさんに寄稿させていただいた、霊友会の宗教二世に関する手記の加筆修正版です。

久しぶりに訪問したところ残念ながらサイトが見られなくなってしまっていた為、アーカイブから再録、また2024年部分を加筆しました。

原文は2022年7月の状況をそのまま書いたものであり、当時の状況と現在とは異なっていることをご承知ください。また身バレしない程度にディテールをぼかしています。ご容赦ください。

 

目次

はじめに
霊友会とはどういう会なのか
カウンセリングを受けて


なぜ違和感を抱くようになったのか(追記)
脱会届を霊友会に送付した!(追記)
2024年現在(追記)
相談などを受け付けているGoogleフォーム

 

重要:

霊友会に関してなにか思いを抱えている方、相談する相手の見つからない学生の方、いらっしゃいましたらぜひ文末の宛先にメールをください。

知恵袋で定期的に相談される若い方がいらっしゃることを知っていましたが、タイミング悪く何も出来ないことをずっと歯痒く思っていました。

Googleフォームを作りました。ここからどうぞ。
https://forms.gle/ajR4KvSdJcAaP6J29
(リンク)

どうかお気軽にお問い合わせください。いつでも待っています。必ずお返事いたします。
この記事をネット検索で見つけた方、あなたは一人では無いと強く言いたいです。私は一介の元二世にすぎませんが、微力ながら力になりたいと心から思っています。

 

 

ここから2022年当時の文章


私は元宗教二世です。現在20歳で、大学進学を機に上京して一人暮らしをしています。生まれた時からつい最近まで「霊友会」に所属していました。正式に脱会の書類を送ったのはつい最近ですが、主に活動していたのは中学のときまででした。


宗教二世としてこれだけは言いたい、ということがあります。
霊友会はいわゆる「過激」宗教でないかもしれません。しかし、二世として生きてきた私は違和感・葛藤を抱えて生きてきました。そこで、こうした「過激」とも言いづらくかといって「普通」ではなかった微妙な立ち位置にある体験が何かの役に立たないかと思い立ち筆を執りました。

 

少なからず存在するであろう二世、三世の方に向けて体験を共有することが私のように孤独に苛まれる人間の支えになればと思っています。

霊友会とはどういう会なのか

 

霊友会ではそれぞれが在家(一般人)として先祖を供養するという目的で成り立っている、互助組織に近い組織のようです。

もとから信仰していたのは母です。ここでは「導き」とよばれる勧誘が推奨されていました。私にとって救いだったのは母がこれを行わなかったことでした。表向きは強制ではなかったものの母が支部長の方に釘を刺されているのをよく目撃しました。

 

名目上の会費は月500円でした。しかし母は集金袋のメモを見た限り20人分に水増しした金額を払っていました。

日々の話

実家の居間には仏壇がありました。中学まで朝、母と仏壇の前に正座してお経をあげていました。内容を今なお諳んじられるくらいはっきり頭に染み付いています。

毎月日曜日に支部長さんの家に行きました。全員が集合すると南無妙法蓮華経と描かれたたすきをかけて数珠を携え、青経巻という経典を一冊唱えました。お経を唱える時間は嫌でした。難解なテキストを意味も分からず長時間読んでいるわけだから楽しいわけもありませんでした。

それが終わると輪になって座り、子供だけで青年部の冊子の中身を読むのも恒例でした。最近学校でどんな勉強を頑張っているかなどもみんなの前で発表したと思います。

 

二度、霊友会の合宿に参加しました。この時は疑問を抱いていなかったため嫌な思い出はありませんでした。(今考えると異様ではありましたが)

 

カウンセリングを受けて

進学した大学にはカウンセリング室がありました。ここを頼り、生まれて初めて誰にも言えなかった二世に関わる体験を語りました。カウンセリングは定期的に続けています。吐き出しきるまで頼っていきたいと考えています。

 

カウンセリングを受けてよかったことは、全くの他人であることから心理的な負担が小さく済んだことです。また、文字にできない葛藤を少しずつ言葉にしていったことで、つかみどころのなかったもやもやした感情が少しずつ晴れていっている、そんな実感があります

 

2022年原文 終わり

 

 

ここから2024年追記

 

なぜ違和感を抱くようになったのか(追記)

 

高校3年生の時未来ある同期を事故で喪った。(1年間まともに生活出来なかった。今も引きずることになる深いトラウマとなっており、これ以上文字にできない)しかし一年ほど経って出逢ったあるお坊さんに、口にする事も辛い体験を聴いて頂いた。この結果、宗教、祈りというのも良い側面があるのだと気づくことになった。しかし、ここから先祖を供養すれば家庭円満、さらに良いこともあるという教義が全く信じられなくなった。若い人に降り掛かった理不尽な出来事にはこの教えは無力であった。

また、弥勒山に一度目登ることは許されるが、二度登ると心になにかある人は良くないことが起きるという怪しい話があったこと。
さらに母が家出した時、そちらにいないか電話をかけたところ、心配より何より現世に引き戻す!と青経巻で祈られてしまったこと(今も元気なのに何故だったんだろうか)

追記 霊友会に脱会届を送付した! 詳細

 

日本郵便のサービスにて内容証明郵便を使えば確実に脱会届を送りつけることが出来る。(宗教二世 脱会 内容証明郵便で 検索すれば詳しい方法が出てくる)

郵便局のホームページで申し込みすることができる。四角いマスに脱会の旨を伝える内容を会のトップの方らしい人に宛ててダウンロードしたテンプレートを使用し、wordで書いた。


日本郵便のサイトに登録して、e内容証明を使うことで、近所の郵便局員さんに実情を知られてしまうこともない。予算は2000円あれば十分足りる。


なんとも呆気なかった。これが20年以上の重みだったのかと思う。しばらくして白い封筒の書留で控えの書類が届いた。中身を見られなければ何が書いてあるのか分からないはず。確実に届いたことを証明する配達証明のハガキと内容のコピーが戻ってくる。これらは御守りとして大切に持っている。

 

現在(2024年)

 

つい先日、母に対して宗教の強要が辛かったとやっと話した。どうにか自分の中で辛い気持ちと折り合いをつけることが出来た気がする。もとより誰を恨んでいるわけではなかった。母も色々苦労した結果霊友会に行き着いたのだと想像する。

また当時の支部長さんも先日鬼籍に入った。善い方であった。

だんだん宗教を他人のもの、過去のものとして捉えられるようになって来ている気がする。やはり脱会届を送ったのが効いた。あれから宗教に関する歴史の本も沢山読み、学んだ。大学のカウンセリングには今も時折通っている。

これは2022年7月当時、あの重大な事件に居たたまれなくなって書いた覚書だった。あれから世間は多少なりとも変わったことは事実だと思う。変わる社会の中でもどうかあなたは一人ではないと今一度言いたい。

 

おわりに

 

末尾にはなりますが、同じ霊友会二世である私に相談などしたい方いらっしゃいましたらGoogleフォームhttps://forms.gle/ajR4KvSdJcAaP6J29)に連絡をください。もちろんお金は全くの無料です。記事の公開から何年経ったとしても、いつでもお待ちしています。

 

 

文章:紺 (ブログ ヤマイモ同盟)